こんにちは。
梅雨入りしたのに、今朝は肌寒いです。
暖房を入れて車を運転しました。
ちゃぶ台返し
「ちゃぶ台返し」という慣用句はご存知でしょうか?
そもそも「ちゃぶ台」を見たことがありますか?
私、見たことないのです。
テレビでは見たことがあります。
これが「ちゃぶ台」です。
↓
(画像引用:早稲田大学 上原謙と原節子主演『めし』(1951年)の一場面。)
昭和の香りが漂ってきますね。
weblio辞書によると、
ちゃぶ台返しとは、
一般的に、父親が激昴してちゃぶ台をひっくり返すさまを意味する表現。
ちゃぶ台の上にに配膳された食事も一緒に吹っ飛ぶ演出が加えられる場合がある。
「巨人の星」に見られるちゃぶ台返しが、典型的なイメージとして定着している。
これが「ちゃぶ台返し」です。
↓
(画像引用:いろんなサイトに載っていましたが、元は講談社の出版物)
恐ろしいですねえ。
怖いですねえ。
こんなちゃぶ台返しも映画で観ました。
(画像引用:ほぼ日刊イトイ新聞、中谷美紀と阿部寛主演の邦画『自虐の詩』)
小池知事も。
→こちらをクリック 小池都知事のちゃぶ台返し
お馴染み、トランプ大統領も。
→こちらをクリック トランプ氏、首脳宣言の合意を「ちゃぶ台返し」
念のため記しますが、
「星一徹は、ちゃぶ台返しをしていない」という説があります。
「一徹が飛雄馬をひっぱたいた拍子にちゃぶ台が傾いてしまい、茶碗と料理が吹っ飛んだ」ということらしいです。
画像を見直すと、一徹の左足が偶然ちゃぶ台に当たっているように見えますね。
実は私、父親のちゃぶ台返しの記憶があります。
昭和時代お馴染みの家族団らん光景。
父親が「こんなもの食えるかあ!!!!!」と雄たけびを突然あげ、
ターブルをひっくり返しました。
そして服に着替えて家の外へ出ていきます。
母親は黙々と飛び散ったご飯と食器を片付けていました。
その後、数日間は無言の食卓です。
ここは北極でしょうか?
この数日間、私、耐え抜きました。
今の言葉で言えば「モラルハラスメント」、「男尊女卑」でしょうか。
英語で「ちゃぶ台返し」を何というのか?
怖いもの見たさで、英語を調べました。
weblio辞書によると、
“overturning a table in anger”
アレマ、これって「ちゃぶ台返し」の直訳そのままではあるまいか!
テーブルってそこそこ重いと思います。
怪我をしなければいいですね。
”overturning a table in anger”で画像検索してみました。
すると、ほとんどイエスキリストが描かれた絵画がヒットしました。
(画像引用→Google)
イエス・キリストの「宮清め」の画像ですね。
『マタイによる福音書』の21章12~13節によると、
それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで売り買いをしていた人々を皆追い出し、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けを倒された。
そして言われた。
「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家と呼ばれるべきである。』
ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にしている。
英語訳聖書(NLT)では、
Jesus entered the Temple and began to drive out all the people buying and selling animals for sacrifice. He knocked over the tables of the money changers and the chairs of those selling doves.
イエスのころのエルサレムの神殿は、崇拝のための場所ではなく、市場のようになっていたようです。
その有様を見たイエスが嘆き怒ったのでしょう。
このイエスの態度は、ちゃぶ台返しという私憤ではなく、世俗主義に陥っていた風潮に対する疑義の表明だったのだと思います。
イエスの怒りは、商人に対するよりも、神殿内で商売を認めて私利私欲を肥やしていた支配層である祭司長、律法学者に対する思いが大きかったと想像します。
権力層は自らが得をする仕組みを誰からも非難されないようにこぎれいに構築しておいて、生々しい行動は常に「下々」にさせておくものです。
2000年前も今も変わりませんね。
さて、ちゃぶ台返しをしたイエスは、その直後(21章14節)、
そのとき宮の庭で、盲人や足なえがみもとにきたので、彼らをおいやしになった。
とあります。
視点が「弱者」に急変する点からしても、ちゃぶ台返しの物語は「権力者」への痛烈な批判だと思います。
最後に、お願いを。
「ちゃぶ台返しを一度は体験してみたい」とお思いの方へ
ご家庭でなさるときは、お一人でひっくり返してくださいませ。
なお、ちゃぶ台がお家にない方へ。
中古のちゃぶ台は、こちらでも売っているそうです。
代表的な英語の慣用句とことわざ
・『英語学習リソース』の「英語の慣用句」を貼ります。
・次はことわざ中心です。
『weblio英会話コラム』の「今すぐ使える英語のことわざ・慣用句 100本」。
うーむ。
私、ほとんど知りませんでした。